福山市まちづくり推進委員会

委員を擁立
 福山市では今年「まちづくり推進委員会」を発足しました。この委員会は福山市が進める今後のまちづくりに関する指針作りについて意見を集約する詰問期間です。委員は14人で大半が広く市民に認知された団体の「あて職」のようですが、その内3人が市民代表として公募されました。私たちNPO地域生活支援センターは候補を擁立し,みごとに委員として選任されました。

 委員会は5月31日を含め7月の終わりまでに3回開催される予定です。私たちは,定款にもまちづくりに関する考え方を謳っており,やがてできる指針がより市民のための内容になるよう意見を申していきます。

まちづくり指針案
 委員会の開催に向けて「福山市協働のまちづくり指針案」が送付されてきました。私たちは会議を開きメンバーで細かく分析しました。
 内容は

 1 「協働のまちづくり」の必要性

 2 「協働のまちづくり」の基本的な考え方

 3 「協働のまちづくり」の推進方針

 4 「協働のまちづくり」のシステム

 5 「協働のまちづくり」の事例

で構成されており、かなり漠然とした表現になっていましした。

 特に注目したのはなぜまちづくりを進めるのかという原点について市民の意識やニーズをどれだけ把握しているのか又はこれからするのか? また「市民と行政の協働」にあたって行政が市民に丸投げすることなく責任を持って担う役割とは何かという点でした。

第1回委員会
 5月31日に第1回福山市まちづくり推進委員会が開催されました。その内容ついて委員からの報告を掲載します。


これからのまちづくり、キーワードは「協働」

 だれでもが住んでみたいまちづくりをめざして福山市では「福山市協働のまちづくり指針」の策定をすすめています。このため、5月31日に第1回懇談会が開かれました。ほんわか代表の客本が公募により委員に選出され懇談会に出席しました。懇談会は7月末までに3回開催し、市がたたき台として出した案を基に議論を重ね広く市民の意見を反映させた指針にしていくことになっています。
委員構成は公募で選ばれた市民3人とNPO関係者・学識経験者・自治会代表・経済界代表・ボランティア活動家ら14人で構成されています。
羽田市長は冒頭のあいさつで「現在、地方分権の流れの中で協働のまちづくりは行政の大きな柱。まちづくりは住民が主体、行政は住民の思いをきちんとくみとって動いていくもの。行政と住民が役割をきちんと明確にしたうえで両輪となってまちづくりを進めるしくみを確立したい」と述べられました。
その後、各委員は指針案資料について自己紹介を兼ね日頃の活動や思いを語る中で意見を述べました。
具体的には、「"ふくやまのまちづくり"というように、ふくやまを感じ、ふくやまに愛着が持てるようにキーワードが必要。」「行政が市民を安く使おうという考えでは困る。対等なパートナーシップで連携するべき。」「労働者の立場で自らが責任を持ち、企業とともにまちづくりをしていく。」「エネルギーを個々ばらばらでなくあわせていく方法論の確立が必要。ボランティア活動のくみあげをし更に活発にしていかなくては。」「地域にいかに情報を周知していくか、行政と地域の情報の共有化が必要。地域には、財・知・徳を持った人がたくさんいる。」といった意見が出た。わたしたちの意見として、「まちづくりの基本的な考え方には人権を大切にするということが根底になくてはならず、各地域にあるコミュニティセンターがまちづくりの活動拠点になると思う。また、福山市にはたくさんの外国籍の方が生活をされているので、多文化共生の観点を持つことが大切である。」と述べました。