ヒゲの平成徒然草 2000年 9月  20日号【第 200号】

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□■□■   これだけは知っておきたい 
  □■□■  健康住宅の知識  健康住宅推進協議会 編
□■□■ 【住まいと健康な暮らし】[2] 健康と住まいの課題の変遷

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 【住まいと健康な暮らし】

[2] 健康と住まいの課題の変遷

(3)住まいの計画における「光と風」の重要性

≪昭和初期 藤井厚二が 比較した 日本の家と 欧米の家≫
藤井厚二は、わが国で計画原論的要素を住宅設計で実践した先駆者
です。彼は、その著書「日本の住宅」(昭和3年)の中で、欧米と日本の
住宅の考え方を比較して次のように述べています。

≪断熱や 気密を保ち 暖房の 装置まである 欧米の家≫
(欧米の住宅)
屋の内外は全く区画し外界と遮断して屋内には暖房装置を為し、其の
熱の外に逃げるのを防ぎ、且つ屋内は夫々間仕切りを厳重にして各室
の間には全く気流を起こさしめないで、暖房の能率増進を計ります。


≪冬よりも 夏場における 光風の 研究急ぐ わが国の家≫
(わが国の住宅)
冬期に対する研究も極めて重大ですが、夏期における設備の研究を
いっそう緊要としこれを主眼として考究せねばなりません。即ち外気の
高温多湿の影響を防ぎ、日光の直射によって建築物の外面及び其の
周囲が高熱となるも之を屋内に伝達せしめず、且つ屋内にあっては
人体其の他より発散する熱及び水分を除くが為に、各室の通風を
能う限り盛にせねばなりません。

「夏を旨とすべし」と風の効用を重視しています。


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これだけは知っておきたい 「健康住宅の知識」
健康住宅推進協議会 編 鹿島出版 より

山栄建設は 健康住宅推進協議会の会員です
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「夏を旨とすべし」・・・吉田兼好が徒然草で使った有名なことばですが、21世紀
目前になっても今だに理解されきっていません。


日本は世界に類を見ないほど、夏場は高温多湿な地域であるにもかかわらず
乾燥した地域の住宅を丸ごと輸入して持ってきたり、2X4工法では湿気に弱い
材料を使用したりしています。単に断熱材を多く詰め込んだり、中途半端な
気密住宅にしたものもたくさんあります。

高断熱・高気密にするのであれば、計画換気と全室空調の4つがセットされな
いと日本に合った住宅とは言えません。


>(わが国の住宅)
>外気の高温多湿の影響を防ぎ、
FB工法の高い気密性と断熱性がこの役割を担います。


>日光の直射によって建築物の外面及び其の周囲が高熱となるも之を屋内に
>伝達せしめず、
コンクリート住宅の弱点です。コンクリートが熱を蓄え屋内に伝達させます。
FB工法のアウターサーキットと外断熱がこの役割を担います


>且つ屋内にあっては人体其の他より発散する熱及び水分を除くが為に、
>各室の通風を能う限り盛にせねばなりません
FB工法の計画換気とインナーサーキットがこの役割を担います。

家づくりを考える時には、間取りや外観やデザインより先に上記の問題をどのよ
うにして解決しているかを必ず検討してください。


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