ヒゲの平成徒然草 2001年5月14日号 【第 282号】 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆ □■□■ イメージで見る わかりやすい結露のお話 □■□■ □■□■ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 結露は「温度」だけでなく「湿度」も含んで考えてください 空気は温度が高いほど 多くの水蒸気を含むことができます。 イメージとして 0℃の箱に 空瓶1本置いてある 10℃の箱に 空瓶2本置いてある 20℃の箱に 空瓶4本置いてある 30℃の箱に 空瓶6本置いてある と思ってください ============================ 20℃ 50%の空気は 10℃以下の物に触れると 結露する というイメージから =================================== 20℃ の箱の4本の空瓶のうち2本に水を入れます 半分ですから50%です(湿度50%) 2÷4×100= 50% この2本の水を 10℃の部屋に移します 10℃の箱には2本の空瓶があります 2本のうち2本ともいっぱいになります 2÷2×100=100% 湿度100% 飽和状態です (これ以下の温度になると 結露します) 次にこの2本の水を 0℃の部屋に移します 0℃の箱には1本の空瓶があります 空の瓶1本しかないので 1本分あふれます あふれたものが「結露」です 1本分結露します =============================== 次に暖かいほど 多くの湿度を含むことができるというイメージです 温度20℃ 湿度50%の空気は 温度が30℃になると湿度33.3%になります ======================================= 30℃の箱に先ほどの2本分の水を持っていくと 30℃の箱には6本の空瓶があるので 空瓶が6本あるうち 2本いっぱいになりますから 2÷6×100 湿度33.3%です ============================= 今度は 先ほどより湿度を上げて 温度20℃ 湿度75%の場合ではどうなるでしょう ============================= 20℃の箱にある 4本の空瓶のうち 3本に水を入れます 3÷4×100=75% (湿度75%) この3本の水を 10℃の部屋に移します 10℃の箱には 空瓶が2本しかないから 当然あふれます 結露します 20℃湿度75%の空気は 20℃湿度50%より結露しやすいということです この3本の水を 0℃の部屋に移します 0℃の箱には 空瓶が1本しかありません 空の瓶が1本しかないので 2本分あふれます 寒いほど「結露」が大きいということです ============================ しかし20℃湿度75%の空気でも温度が30℃になると 30℃の箱には 空瓶が6本あるので 3÷6×100=50% (湿度50%) となります 暖かい空気は 多くの湿度を含むことができるということです ======================================== 窓ガラス、トイレ、押入、暖房していない部屋が結露するように 湿気は 暖かい場所から 冷たい場所に移動します 山栄建設の家 FB工法が素晴らしいのは 部屋の空気より 壁の中の空気のほうが暖かいということです 壁の中に向かっての 湿気の移動が物理的にありません もう一つ 従来の部屋の中に暖房機がある暖房方法では トイレや押入れ 脱衣場などの温度と 暖房機のある部屋の温度に差がでますが FB工法の暖房方法では 家じゅうをすっぽり暖房する ので温度のムラがほとんどありません さらに 熱交換換気扇により 24時間計画換気 されています。 カーテンをしていると結露するのは そこだけ空気が 動かないからです。 高断熱・高気密に住宅をするのであれば 計画換気と家のなか全ての場所の温度を同じにする ことが 必要です