しまなみ街道を尾道から入り、向島を抜けると因島に着きます。そしてその島の南側に「土生港」が在
ります。ここは、いにしえの水軍の港町。そして弓削、生名、岩城への玄関口でもある漁港です。また、
島の丁度真ん中辺りに棋士「本因坊秀策」の記念碑があり、歴史の重さを感じさせる島でもあります。
この土生港から高速の客船でゆうに一時間ばかり掛けてその島へと渡ります。
一日4便という船便の少なさに驚きつつ、その日の初便が港に着けば、昨日の夜釣り明けらしい客達
が疲れた様子で港へと降り立ちました。どうやら風が強かったらしく釣果が思うように無く、皆冴えない
顔ばかりでした。やがて船は滑るように出航、風は冷たく少しばかり揺れる船。そして、その島は本当
に瀬戸内の孤島と言っても過言では無い、遙か水平線の向こうにありました。
魚島村、それは豊島、高神島、魚島の三島からなる村民併せて4百人に満たない小さな島です。
今年の正月まではフェリーも在り、車で移動できたらしいものの、この春からは客船だけになり、とうと
う島への上陸は自転車か50ccクラスのバイク、もしくは「歩き」という悲惨な状況になりました。
とはいうものの、島の面積は、竹原の先に在る「大久野島」をすこし大きくした程度とか、どうにか歩い
てがんばることにしたのでした。
船が島に近づくと早速釣る場所を眼を皿の様にして探します。波頭の飛沫も白いテトラポットが続く小
さな岬の突端にまずは目標を絞りました。実はこの場所で大物が釣れたらしいとの情報を既に掴んで
いるのでした。(^^;
しかし十月を過ぎたとは言え、この日の暑さはなかなか、潮風は涼やかですが、一端凪になると途端
に汗ばむ様な陽気で、つい季節を間違えたのではないかと錯覚するほどでした。
やがて風が少しばかり強まり、なかなか思うように竿先が決まりません。しかし、その苦労の甲斐が
ありました。この日の釣果「チヌ 40センチクラス 一枚」「グレ 30センチクラス 6枚」となかなかの
ものでした。グレの引きは「最高!!」ですヨ!。
今月も釣れて良かった〜。次回もがんばるぞぉ。
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