工務店の技あり施工L
山栄建設

高断熱高気密住宅の実際(4)


いま話題の外断熱工法について前号に引き続き山栄建設の一級建築士
下垣内美幸さんに伺った。

■山栄建設のFB工法は外断熱ですね

はい。外断熱工法です。土壁の約30倍の断熱性能を持ち湿気や熱に強く
しかも燃焼時にも有毒ガスの出ないFBフォーム(ポリスチレンフォーム製
保温板)二重構造で気密層をサンドイッチしています。 二重構造にする
のは 気密シートや気密テープをサンドイッチすることにより永年の気密
性・断熱性を保持するためです。 FB工法は 床下から室内、内部通気層
小屋裏に至るまでが全て、同じ環境に保たれ、壁内の結露やカビ、シロアリ
被害の恐れが無くなります。 床下から壁内までが室内と同じ環境になるの
で、防虫剤、防カビ剤などは一切使用していません。また、土台もシロアリ
等の進入を防ぐ、特殊工法を採用しています。




■外断熱工法は高断熱住宅ですか

いいえ、外断熱工法だからといって必ずしも高断熱住宅であるとは言えません。

「外断熱」に多く使われる断熱材《ネオマフォーム》2.5センチ厚を一般住宅で
使う「グラスウール」に換算してみると、6.4センチ厚に匹敵します。4寸角の
柱を使った壁の半分にグラスウールが詰まっているのと同じ断熱性能です。
一般住宅では5センチの厚みのグラスウール断熱材を壁に詰め込むので断熱性能が 
あまり変わらないということです。外断熱ではありますが、これでは“高断熱”と
は言えません。

■山栄建設のFB工法の場合はどうですか 

グラスウールの厚みに換算すると12.2センチになります。4寸角の柱を使った壁
の中にグラスウールの断熱材がぎっしり詰まったのと同じ断熱性能ですね。

山栄建設の家FB工法は“外断熱工法”であり、かつ“高断熱”なのです
“高断熱”にしたいのであれば最低でも外断熱の断熱材を5センチ以上欲しいものですね。  

(次号に続く)


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