工務店の技あり施工O 山栄建設(株) 健康住宅の条件に対する 山栄建設の取り組み 1 【「健康住宅」のコンセプト】 言葉の誤魔化しでない“真の健康住宅”にはいくつかの 条件があるはずです。 外断熱・二重通気FB工法で実績のある山栄建設山本社長 に健康住宅に対する工務店の技あり施工を伺った。 ■健康住宅の条件について教えてください。 「健康住宅」のコンセプトにはつぎの3つの設定枠が 考えられます。・人の健康・住まいの健康・地球の健康 先ず、人の健康ですが住む人に負荷をかけない。生涯 生活の支援ができる家でなければいけません。 人間に とって誕生から死に向けての生存期間に対して住まいを 含めた環境がどれくらいの影響を与えるかについて調べ た図のような推測結果があります。これによると、生活 様式による行動や環境的要因の影響が大きいのがお分か りいただけるかとおもいます。 図 死亡原因の推測(Alan Deverによる、出典 「衣服と住まいの健康大学」大修館書店) ■健康な状態をできるだけ長く保つには生活スタイルと ともに、住環境の質がいかに大切かということですね。 はい。次に住まいの健康ですが、わが国の住まいの耐久 性は諸外国に比べ非常に低い水準にあり、25〜30年 と言われています。そうした中で、人の健康・安全で問 題となるのは熱的性能面と耐久性です。具体的には結露 により建物の寿命が短くなるだけでなく、カビやダニに よる健康障害も起こります。これは断熱性の不足、換気 の不足、除湿できにくい構造が原因です。FB工法のよう に室内だけでなく、 床下や壁の中まで住まいの湿気を コントロールできる工夫をすることで、住宅の寿命を相 当長くすることが可能であり、ひいては健康的な住空間 を長く保障できます。 ■単に外断熱とか省エネ住宅とか言う技術的な捉え方で なく、そこで生活する人々の健康・快適・安全・効率な ど本来の目的を明確にした家づくりをされているのです ね。最後に地球の健康についてお聞かせください。 地球環境の問題は社会全体がひとつになり総合的に取り 組んでいかなければいけません。工務店ができる一つの 例をあげますと、住宅の寿命を長くする義務があります。 たとえば50年かけて育った木材を25年で廃材にして しまうと、建設廃材の焼却に伴うダイオキシンの問題だ けでなく 地球にとって大きな損失です。 50年か かって育ってきた木材を50年以上持たせることが私た ちがいま環境への負の効果を抑えるためにしなければな らないことの一つだと思います。実際わが国には百年、 二百年、物によっては千年以上も持っている木造建築物 がたくさん有るのですから。それらの建物に共通してい るのは湿気の管理という換気の機構を持っていたことで す。 ■高温多湿のわが国において、住まいはかなり早い時期 から湿気の管理機構持っていた。この根本的な機能が安 全・健康・快適というテーマに対する解答に違いない。 問い合わせ 山栄建設 福山市御幸町1144−3 電話084−955−7700 戻る