ビジネス情報 平成16年7月20日 工務店の技あり施工㉑ 山栄建設(株)
健康住宅の条件、その五つ目として「床下、壁の中の環境が良好な住宅」が挙げられます。
木材腐食防止、シロアリによる食害防止などをどのように行っているのか、外断熱・二重通気工法で実績もある山栄建設の山本社長に伺った。
◇良好な床下、壁の中の環境を見るポイントを教えてください。
高度成長期以降の短命な住宅を造った原因は「床下と壁の中の環境」にあります。
日本の建築は、世界最高の技術力を誇ると言われていますが、たった25~30年しか持たない家をたくさん造っています。
高度成長期以前の昔の家は、常に床下が乾燥していました。
土壁も湿気を呼吸できていました。
これが、家が長持ちする理由だったのです。
良好な環境を見るポイントは、次の三点です。
①身体に有害なシロアリ駆除剤を使っていないかどうか。
②ゆかした、壁の中の柱が常に新鮮な空気に触れて乾いて呼吸しているかどうか。
③床下や壁の中の温度と湿度が管理できるか。
◇FB工法の山栄建設の家は、基礎に換気口がないそうですね。
工法の特徴として、床下、壁の中に1時間に150㎥もの新鮮な空気を送っています。
柱が、常に新鮮な空気に触れて乾いて呼吸しています。
当然、防腐剤や防蟻剤は使用していません。
◇従来の基礎にある換気口では十分に換気できませんか?
本来、換気とは必要な時間に必要な量の空気を入れ替えることです。
基礎に穴を開けただけではできませんし、逆に外部からは湿気が入ってきます。
柱や床下が湿気てしまうと、シロアリの被害や腐朽菌の被害を受けてしまいます。
それがわかっているから、今の家はそれらの被害を防ぐために、新築時から防腐剤や防蟻剤を塗っています。
考えてみてください、腐朽菌やシロアリを数年間も寄せ付けない農薬を使った家を「健康住宅」とうたっても良いのでしょうか。
◇実際に床下の温度と湿度を測定したデータがありますか?
2002年8月10日から、9月7日まで28日間のデータです。
FB工法の家の平均温度24.5℃、平均湿度59.0%でした。
FB工法の家にお住いの方の中には、床下に座布団や毛布を収納している方がたくさんおられますよ。
住宅の寿命が短くなった原因は「床下と壁の中の環境」にある。
シロアリ駆除剤の中には、先の建築基準法改正で使用を禁止された商品もあるという。
山栄建設の家FB工法なら防蟻剤を使わず、家全体の床下や壁の中の通気を常に行える。
これが、住む人やペットにもやさしく、長持ちする理想的な家であろう。
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