ビジネス情報 平成16年8月20日 工務店の技あり施工㉒ 山栄建設(株)
健康住宅の条件、その6つ目として“高齢者対応住宅”が挙げられます。
高齢社会における自立を助け、介護しやすい住宅をどのように行っているのか、外断熱や二重通気工法で実績のある山栄建設山本社長に伺った。
◇高齢者対応型住宅ということでズバリ山栄建設のこだわりを教えてください。
単なるバリアフリー住宅ではなく、温度のバリアフリーを実現しています。
また、暖房、給湯などの燃料補給に手がかからないか、安心して調理、入浴ができるか、薬物の影響を受けないようにするか、といった点にも力を入れています。
◇温度のバリアですか?
バリアフリー住宅という言葉は聞かれたことがあると思います。
段差のない家、移動用の手すり、車いすでの移動ができる廊下の幅など言われています。
しかし、高齢者に最も大きな影響を与える「温度差」のバリアを解決することが、本当の意味での「バリアフリー住宅」だと思います。
住宅内事故発生場所のトップは浴室です。
年間一万人以上の人が浴室で亡くなっています。
人間の身体は、暖かいところから寒い所に行くと、体温を下げないように血管が細くなり血圧が上がります。
ですから、暖かいリビングから移動し、寒い脱衣場で服を脱ぐと高血圧の状態になる可能性があります。
そして、浴槽に入ると身体が温まり血管が広がり、一気に低血圧になります。
すると、浴槽で寝てしまい、溺れる危険すらあります。
◇温度のバリアフリーを実際のデータで確かめられますか?
山栄建設の家FB工法を広島大学工学部が測定した冬の温度グラフをご覧ください。
2001年1月21日15時から28日8時までのデータです。
居間、和室、脱衣場、便所、洋室北、洋室南の温度差がほとんどありません。
同時期の居間における上下の温度差グラフもあります。
床上10センチ、50センチ、200センチの温度差もほとんどありません。
◇高齢者にも安心で、手間のかからない燃料補給の方法とは?
弊社では、平成7年以降に建てた新築住宅のすべてが電化住宅です。
電気温水器とクッキングヒーターだけでなく、家じゅうの暖房器も暖気だけと徹底しています。
◇薬物の影響については?
独自の換気方法と構造により床下や柱にシロアリ駆除剤や防腐剤を使用していません。
高齢者に優しい家は、小さなお子さんからお年寄りまですべてに優しい家である。
在宅時間の長い乳児やお年寄りがほんとうに安心して暮らせる家づくり。
工務店の技がここにも活かされている。
問い合わせ
山栄建設株式会社
福山市御幸町下岩成 1144-3
電話 084-955-7700
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