ビジネス情報 平成17年 4月20日 工務店の技あり施工㉚ 山栄建設(株)
◇ 一生に一度の家づくり。
後悔しないためには、やはり注文する側にも知識が必要です。
今回は、気密測定について山栄建設の山本社長に伺いました。
気密測定とは、専用の機械を使って家じゅうのすき間の面積を測ることです。
そして、そのすき間の面積を床面積で割ったものが気密性能になります。
値が小さければ小さいほど、すき間のない家です。
普通の住宅では1平方メートルあたり10平方センチメートルくらいと言われていますが、FB工法は1平方メートルあたり1平方センチメートル以下です。
◇気密測定はいつ行うのですか?
山栄建設では気密測定を施工中とお引渡し直前の2回実施し、全棟1平方メートルあたり1平方センチメートル以下で物件をお引渡しいたします。
また、お施主様に安心と信頼を提供できるよう(財)建築環境・省エネルギー機構が発行する“気密測定士技術者登録カード”を所有しています。
◇なぜ、高い気密性能が必要なのでしょうか?
すき間が小さいということは、
①屋外の暑さ寒さ、湿気、埃、花粉などを寄せ付けない。
②暖めたり冷やした空気を逃がさない
③壁中の結露を防止する。などの効果があります。
専用の換気扇を使った計画的な換気が可能になり、健康的な環境に調整しやすくなります。
この計画換気ですが、値が1平方メートルあたり1平方センチ以下でないとできないと言われています。
さらに、FB工法では熱交換型換気扇により熱効率を落とさず、換気することが可能です。
◇従来の自然換気ではよくないのですか?
「すきま風」ビュービューという状態のほかに、屋内外での温度差や風による換気方法も自然換気です。
これは、文字通り屋外の風の向き、強さ、温度変化に左右されるために一定の換気ができません。
また、家じゅうの窓、扉を開けて空気の流れを造っても、構造上どうしても空気が流れない箇所が出てきます。
特に、トイレ、お風呂、台所の水回りの裏側、押し入れ、クローゼットなどの収納場所などに結露が生じ、カビの原因となります。
◇高断熱住宅で気密が低い場合はどうなりますか?
高気密・高断熱住宅に必要な“計画換気”ができなくなることが一番問題です。
また、冬に室内の湿った空気が壁の中などに入り込み、その空気が壁の中で冷やされて結露します。
内部結露(壁内結露)は、見えない箇所で起きるため、病状が外に現れるときにはすでに内部で木材の腐朽、シロアリの発生などかなりの影響が出ている可能性があります。
この内部結露を防ぐためにも高い気密性能が必要なのです。
山栄建設 気密測定の技あり |
全国初認定、国内最高水準気密住宅FB工法 |
気密測定技能者従事事業所 登録番号 817 山栄建設㈱ |
◇最後に、気密測定のデータを見るときに注意することは?
△気密測定の後、壁に穴を開ける工事がないように、どの段階で測定したのか。
△「気密測定技能者従事事業所」が測定したのか
△長期にわたり気密を保つために構造上どのような工夫をしているか、などです。
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