ビジネス情報 平成20年 5月 1日 工務店の技あり施工 66 山栄建設(株)
家づくりの基礎を、木曽一家とともに学びましょう。 10
~前号までのあらすじ~
建て替えを予定している木曽一家。
長兄こうじ君の彼女、ゆかちゃんが勤める福山市御幸町にある山栄建設 外断熱・二重通気FB工法体験ルームに来ています。
おや、これは山栄建設の完成見学会のチラシだな。
なになに“いい家の選び方ー見えない場所の工夫をごらんいただきたい”だって。
見えない場所を見ろとはこれいかに。
山栄建設の家には、見えない場所にこそ他社にない工夫がいっぱいあるのです。
(ゆかちゃんにそっと)
お姉ちゃんも見えない場所にいっぱい工夫しているの?
ふふ、あるわよ。
たとえばこのブラ。寄せて上げて・・・
すると大きく見えるの。
ふたりでコソコソ何話しているの?
よ、寄せ胸が、寄せ棟がいいなぁって。
む、胸上げげは、棟上げはいつかなぁって (;'∀')
ほかにもまだ書いてあるわよ。
「家の造りようは夏をむねとすべし。冬はいかなるところにも住まる。
暑きころ、わろき住居は堪え難き事なり」
吉田兼好の徒然草 (注)ね。
まぁお母さま。
徒然草とすぐわかるなんて、ずいぶん博識でございますこと。
尊敬しますわ。
チラシにしっかりそう書いてあるじゃん。
(まぁ、とぜんそう と読まずにつれづれぐさと読んだだけでもましか。
それにしてもゆかって調子の良いやつちゃなぁ)
伝統的な日本の住まいは、いたるところに「湿気」への工夫が見られますって書いてあるけど。
パパ、説明できる?
湿気の工夫?
パパに振るなんてシッケィな。
さぶ~。
昔の家は、ワラ、紙、土、木といった自然の素材を使い家を造っていました。
日本の家屋が木造軸組み建築なのは、
風通しが良くいつまでも腐朽することなく地震に強いということと、
温暖多湿からくるカビや湿気対策のためだったのです。
今の家でも、我が家の花瓶はカビんぞ!ははは
(無視して進めよう)
ところが1923年の関東大震災の教訓から、それまでの束石の上に束を載せて土台を支える工法から
コンクリートの基礎に変わりました。
その結果、風通しが悪く、湿気の抜けにくい床下の空間になったのです。
そういえば、パパが生まれ育った家では床下が高く、そこでニワトリを飼っていたなぁ。
母さんとの結婚式のとき、そのニワトリが皆の胃袋に入ったけど。
えっ! パパとママの結婚式はお家でやったの?
そうよ、あの頃のパパ、今みたいにお腹も出ていなくて、髪の毛もフサフサしていて、カッコ良かったんだから。
そういうお前も、ずいぶんかわったなぁ・・・
はっはっは
(注)参考文献
勉誠社刊・文芸文化日本古典文学4。「徒然草」から抜粋。
(次号に続く)
問合せ
山栄建設(株)
福山市御幸町下岩成 1144-3
電話 084-955-7700